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取引スタイル・銘柄

MT4とMT5の違い13項目|海外FXでどちらを選ぶべきか

これから始めるならMT5、既存のMQL4のEAがあるならMT4。時間足21本・板情報・経済指標カレンダーなど13項目の違いを比較し、EAの非互換性とXM・Exnessなど主要業者の対応状況を整理します。

執筆: Livermore 公開:

当記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます。評価・順位は公開の評価基準に基づき編集部が独立して決定しています。海外FX業者は金融庁未登録であり、取引は自己責任となります。

この記事の目次
  1. MT4とMT5の違い早見表(13項目)
  2. 裁量トレードならMT5が有利な理由
    1. 時間足が21本でマルチタイムフレーム分析がしやすい
    2. 板情報と経済指標カレンダーが内蔵
    3. 動作が軽く、フリーズしにくい
  3. EAを使うなら「MQL4とMQL5の非互換」が最重要
    1. バックテストの精度はMT5が上
  4. 両建てとネッティングの違い
  5. MT4の新規ライセンス停止の話は「要確認」
  6. 業者別MT4/MT5対応状況(2026年9月時点)
  7. どちらを選ぶべきか:タイプ別の結論
  8. MT5で増えた注文種類と便利機能
  9. MT4からMT5へ移行するときの手順と注意点
    1. MT4とMT5でスプレッドや約定は変わるのか
    2. スマホアプリの違い
  10. まとめ:新規ならMT5、EA資産があるならMT4を残す

海外FXの口座開設で最初に迷うのが「MT4とMT5のどちらを選ぶか」です。私(編集長Livermore)は2016年から両方を使い、EAの開発もしていますが、結論は明快です。これから始めるならMT5、既にMQL4のEAやインジケーターを使っているならMT4を選んでください。本記事では、MetaQuotes公式の仕様をもとに13項目の違いを比較し、業者ごとの対応状況を整理します。

結論

  • MT5は時間足21本・板情報・経済指標カレンダー内蔵で、裁量トレードならMT5一択
  • MT4のEA(MQL4)はMT5で動かない。既存EA資産があるならMT4を残す
  • 両建てはどちらでも可能(MT5はヘッジング方式の口座を選ぶ)
  • XM・Exness・Titan FX・AXIORYなど主要業者は両方に対応(2026年9月時点)

MT4とMT5の違い早見表(13項目)

MT4(MetaTrader 4)は2005年、MT5(MetaTrader 5)は2010年にMetaQuotes社がリリースした取引プラットフォームです。MT5は「MT4の上位版」ではなく別物として設計されており、内部構造もEAの言語も異なります。

項目 MT4 MT5
時間足 9本(M1・M5・M15・M30・H1・H4・D1・W1・MN) 21本(M2・M3・H2・H8など追加)
標準インジケーター 30種類 80種類以上
予約注文の種類 4種類 6種類(Buy Stop Limit・Sell Stop Limit追加)
板情報(DOM) なし あり
経済指標カレンダー なし 内蔵
ポジション管理 両建て(ヘッジング)のみ ヘッジング・ネッティングを選択可
動作速度 32bit・シングルスレッド中心 64bit・マルチスレッドで軽快
EA言語 MQL4 MQL5(MQL4と非互換)
ストラテジーテスター 単一通貨・単一スレッド 複数通貨・マルチスレッド対応
気配値のティック履歴 保存しない 保存する(リアルティックで検証可)
内蔵チャット・メール 内部メール MQL5コミュニティチャット
対応銘柄 FX・CFD中心 FX・CFD・株式・先物
開発元の更新頻度 保守中心 新機能を継続追加

時間足と予約注文の本数はMetaQuotes公式サイトの仕様(MT4:9時間足・4種類の予約注文・30インジケーター、MT5:21時間足・6種類の予約注文・80種類以上)に基づいています。

裁量トレードならMT5が有利な理由

時間足が21本でマルチタイムフレーム分析がしやすい

MT4の9本に対し、MT5は2分足・3分足・2時間足・8時間足など21本の時間足を標準で選べます。スキャルピングで「1分足では速すぎ、5分足では遅い」と感じたときに3分足が使えるのは実用上の差です。海外FXのスキャルピング向け業者を使うなら、この点だけでもMT5を選ぶ価値があります。

板情報と経済指標カレンダーが内蔵

MT5には板情報(DOM:Depth of Market)が用意されており、対応業者では買い・売りの気配数量を確認できます。ただし多くの海外FX業者はDOMに実際の流動性を流していないため、「使える業者は限られる」と理解しておいてください。経済指標カレンダーはチャート上に指標発表時刻が表示され、指標前後のスプレッド拡大を避けるのに役立ちます。

動作が軽く、フリーズしにくい

MT5は64bit・マルチスレッドで動作するため、複数チャートやインジケーターを多数表示しても動作が重くなりにくい設計です。MT4で「チャートを10枚以上開くと固まる」経験がある方は、MT5に変えるだけで改善することが多いです。

EAを使うなら「MQL4とMQL5の非互換」が最重要

自動売買(EA)を使う方にとって最大の違いは、EAの言語がMQL4とMQL5で異なり、互換性がないことです。MetaQuotes公式のMQL5リファレンスにも、MQL4で書かれたインジケーターや取引戦略をMT5で使うには「MQL5に変換する必要がある」と明記されています。チャート期間の定数値、価格配列へのアクセス方法、注文関数の構造などが根本的に違うため、単純な変換ツールでは対応できません。

状況 おすすめ 理由
購入済み・自作のMQL4 EAを使い続けたい MT4 MT5では動かない。MT5版が配布されているか要確認
これからEAを購入・開発する MT5 複数通貨・マルチスレッドのバックテストで検証精度が高い
市販EAの多くを試したい 両方の口座を持つ 依然MQL4のEAが多く流通。業者は追加口座で両方開設可

私自身、2018年頃までに作ったEAはすべてMQL4で、MT5への移植には注文処理の書き直しが必要でした。EA資産がある方は、MT4口座を残しつつ、新しい戦略はMT5で開発するのが現実的です。EA運用にはVPSもあわせて検討してください。

バックテストの精度はMT5が上

MT4のストラテジーテスターは単一通貨・単一スレッドで、ティックは1分足から擬似生成されます。MT5は複数通貨のポートフォリオを同時にテストでき、業者から取得したリアルティックでの検証も可能です。「MT4でバックテストは良好だったのに実運用で崩れる」原因の一つはこの擬似ティックにあり、MT5で検証し直すと結果が変わることが少なくありません。

両建てとネッティングの違い

MT4はすべて両建て(ヘッジング)方式で、同じ銘柄の買いと売りを別々のポジションとして持てます。MT5にはヘッジング方式に加えて、同一銘柄のポジションを1つに合算する「ネッティング方式」があります。

ネッティング方式では、ドル円を1ロット買った後に1ロット売ると、ポジションが相殺されて消えます。両建てを使いたい方には不向きですが、株式や先物のように「銘柄ごとの純ポジション」で管理したい場合には合理的です。日本人向けの海外FX業者はほぼヘッジング方式でMT5口座を提供していますが、業者によっては開設時に方式を選ぶので注意してください。両建ての規約については海外FXの両建てルールで詳しく解説しています。

MT4の新規ライセンス停止の話は「要確認」

2022年頃から「MetaQuotesが業者向けのMT4新規ライセンス販売を停止した」「MT4は将来サポートが終了する」という情報が国内外で流れています。また、2022年9月にMT4/MT5アプリがApp Storeから一時削除され、2023年3月に復帰したことも報道されました。

ただし、当編集部が2026年9月時点でMetaQuotes公式のニュースページを確認した範囲では、MT4の提供終了を明言する声明は見つかりませんでした。MetaQuotesの公式サイトは現在もMT4を製品として掲載しており、主要な海外FX業者もMT4を提供し続けています。「いつ終わるか」を断定することはできませんが、MetaQuotesの開発リソースがMT5に集中しているのは事実なので、新規で始める方はMT5を選ぶのが安全です。

業者別MT4/MT5対応状況(2026年9月時点)

業者 MT4 MT5 その他 備考
XM 対応 対応 XMアプリ 口座タイプごとにMT4/MT5を選択
Exness 対応 対応 Exnessターミナル・アプリ 公式ヘルプでMT4・MT5両方を案内
Titan FX 対応 対応 Titan FX Social(コピートレード) 公式サイトにMT4・MT5ページあり
AXIORY 対応 対応 cTrader・AXIORYアプリ MT5は「MT4より多くの株式CFDを取引可」と案内
FXGT 要確認 要確認 — 公式サイトで要確認
Vantage 対応 対応 — 公式サイトにMT4・MT5ページあり
HFM 要確認 要確認 — 公式サイトで要確認
BigBoss 対応 対応 — 仮想通貨CFDの手数料表記がMT4/MT5で異なると案内
IS6FX 要確認 対応 — クリプト口座はMT5

「要確認」は当編集部が公式ページで確認できなかった項目です。cTraderを使いたい場合はAXIORYが選択肢になります。プラットフォームは口座タイプ選びとも関係するため、口座タイプの選び方もあわせてご覧ください。

XMの詳細レビュー・口座開設はこちら

AXIORYの詳細レビュー・口座開設はこちら

どちらを選ぶべきか:タイプ別の結論

あなたの状況 選ぶべき 理由
海外FXを初めて使う・裁量トレード中心 MT5 時間足・カレンダー・動作速度で有利。将来の移行リスクなし
MQL4のEA・インジケーターを持っている MT4 MT5では動かない。MT5版の有無を確認してから移行
これからEAを開発・購入する MT5 バックテスト精度が高く、MetaQuotesの開発が集中
cTraderと迷っている 業者次第 AXIORYなどcTrader対応業者ならcTraderも候補
スマホだけで取引する MT5 アプリの時間足が多く、板情報にも対応

迷ったらMT5で口座を開き、必要になった時点でMT4口座を追加すれば十分です。ほとんどの業者は追加口座を無料で開設でき、資金も口座間で移動できます。

MT5で増えた注文種類と便利機能

MT5の予約注文は6種類です。MT4の4種類(Buy Limit・Sell Limit・Buy Stop・Sell Stop)に、Buy Stop Limit・Sell Stop Limitが加わりました。

注文種類 内容 使いどころ
Buy Limit / Sell Limit 現在値より有利な価格で予約 押し目買い・戻り売り
Buy Stop / Sell Stop 現在値より不利な価格を抜けたら成行 ブレイクアウト順張り
Buy Stop Limit / Sell Stop Limit(MT5のみ) 指定価格に到達したら、その時点で指値注文を出す ブレイク後の押し目を待って入る

Stop Limit注文は「レジスタンスを抜けたのを確認してから、抜けた価格まで戻ったところで買う」といった二段構えの戦略を自動化できます。裁量では見張り続ける必要があった場面を予約注文で処理できるのは、MT5ならではの利点です。

このほかMT5には、複数の時間足を同期して切り替えられる機能、チャート上でのワンクリック取引、取引履歴のポジション単位表示など、細かな改善が積み重なっています。MT4に慣れた方でも数日で違和感なく使えるでしょう。

MT4からMT5へ移行するときの手順と注意点

既にMT4を使っている方がMT5に移る場合、次の手順で進めると迷いません。

  1. 業者の会員ページでMT5の追加口座を開設する(口座タイプ・レバレッジ・通貨を選択)
  2. MT4口座からMT5口座へ資金を移動する(多くの業者は即時・無料)
  3. MT5をインストールし、新しいログインID・サーバー名でログインする
  4. インジケーターとEAは「MT5版」を入手し直す(MT4のファイルは流用不可)
  5. チャートのテンプレート・定型チャートも作り直す

注意

MT4のカスタムインジケーター(.ex4/.mq4)、EA、テンプレート(.tpl)はMT5では読み込めません。MT4口座を解約する前に、MT5で同じ環境を再現できることを確認してください。ボーナスが付与された口座は、資金移動でボーナスが消滅する場合があります。ボーナスの消滅条件を事前に確認しましょう。

MT4とMT5でスプレッドや約定は変わるのか

同じ業者・同じ口座タイプであれば、MT4とMT5で提示されるスプレッドや約定条件は原則同じです。ただし、業者によってはMT5口座のほうが取り扱い銘柄が多かったり(AXIORYは「MT5はMT4より多くの株式CFDを取引できる」と案内)、MT5限定の口座タイプがあったりします。口座タイプごとの条件はスプレッド比較で確認してください。

スマホアプリの違い

MT4・MT5ともにiOS・Android向けの公式アプリがあります。MT5アプリは時間足がPC版と同じ21本で、板情報や経済指標カレンダーも利用できます。MT4アプリは時間足9本で機能は最小限ですが、動作は軽快です。PCとスマホで別のプラットフォームを使うと口座が別になるため、同じ口座を両方で使うなら同じプラットフォームに揃えてください。

まとめ:新規ならMT5、EA資産があるならMT4を残す

  • MT5は時間足21本・板情報・カレンダー・64bit動作で、裁量トレードに有利
  • MT4のEA(MQL4)はMT5で動かない。既存EAを使うならMT4口座を維持
  • 両建てはどちらでも可能。MT5はヘッジング方式の口座を選ぶ
  • MT4終了の断定的な情報は公式で確認できず。主要業者は両方を提供中(2026年9月時点)

プラットフォーム選びは口座開設時に決める必要がありますが、後から追加口座で切り替えられます。まずは海外FXの始め方で全体の流れを把握し、業者を選んでください。

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よくある質問

Q.MT4とMT5はどちらが初心者向きですか?
これから始めるならMT5をおすすめします。時間足が21本と多く、板情報や経済指標カレンダーが内蔵され、動作も軽快です。MT4を選ぶ理由があるのは「MQL4で書かれたEAやインジケーターを使いたい」場合に限られます。
Q.MT4のEAはMT5で動きますか?
動きません。MT4はMQL4、MT5はMQL5という別の言語で、MetaQuotes公式のMQL5リファレンスも「MQL4のプログラムをMT5で使うにはMQL5に変換する必要がある」と説明しています。同名のEAでもMT5版が別途配布されているか確認してください。
Q.MT5では両建てはできますか?
できます。MT5には「ヘッジング」と「ネッティング」の2方式があり、日本人向け海外FX業者のMT5口座はほぼヘッジング方式なので、MT4と同様に同一銘柄の買いと売りを同時に持てます。ネッティング方式では反対売買が相殺されるため両建てできません。
Q.MT4は今後使えなくなるのですか?
2026年9月時点で主要な海外FX業者はMT4を提供し続けており、すぐに使えなくなる状況ではありません。「MetaQuotesがMT4の新規ライセンス提供を停止した」という報道はありますが、当編集部はMetaQuotes公式の声明を確認できていないため断定はしていません。新規に始めるならMT5を選んでおけば将来の移行リスクを避けられます。
Q.MT4とMT5で口座は共通ですか?
別々です。同じ業者でもMT4口座とMT5口座は別のログインIDになり、資金も別管理です。多くの業者では追加口座として両方を開設でき、口座間の資金移動もできます。
Q.スマホアプリの違いはありますか?
どちらもiOS・Android向けの公式アプリがあります。MT5アプリは時間足が多く、板情報にも対応します。操作感はほぼ同じなので、PC版と同じプラットフォームを選ぶのが無難です。

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